甘いタレを使うのが特徴的な丹波篠山の箱鮨

箱鮨は木製の型に、酢飯の上に魚の薄切りやたまごの薄焼きなどを並べ、押して四角い形に整え、切りそろえる寿司です。押し寿司とも呼ばれます。京都や大阪などで見られますが、全国的には珍しいお寿司です。にぎり寿司よりも歴史は古く、高知や和歌山ではこけら寿司という箱鮨の原型とされる郷土料理がありあます。丹波篠山では甘いタレを使うのが特徴で、市内に4つの提供店があります。それぞれのお店に独自の味があり、食べ比べてみていただきたい逸品。

店舗情報

よね津

店舗名 よね津
住所 兵庫県丹波篠山市立町79
代表者 津田 信也
連絡先 079-552-0128
営業時間 10:00~18:00
定休日 不定休
駐車場 2台

明治の終わり頃、初代がうどん屋を開業。2代目が上に甘いタレを塗る箱鮨を始めたのは、大正中頃。現在4代目。
半分にたまごをのせ、あと半分にタイ・マグロ・イカ・アナゴ・エビなどをのせる。全てに甘いタレを塗って仕上げる。タレのとろみは、くずによるもの。わさびは使わない。市内の他店と比べて最も甘口。その味がくせになるファンが多い。仕出し弁当や会席料理も取り扱っている。新館の大広間は20人ほどの各種宴会におすすめ。

箱鮨8切 1,080円(税込)
箱鮨6切と巻き寿司4切れの盛り合わせ 1,080円(税込)





三笠鮨

店舗名 三笠鮨
住所 兵庫県丹波篠山市河原町86-1
代表者 細見 峰俊
連絡先 079-552-0137
営業時間 10:00~19:00(ラストオーダー18:30)
定休日 水曜日(祝日は営業)
駐車場 6台

大正6年創業。現在3代目。平成8年12月に現在の店舗を新築された。2代目の頃までは氷や饅頭なども取り扱っていたが、現在は鮨一本。

適度なタレのとろみが腕の見せ所。煮つめ加減が大変難しいとのこと。鯛の箱鮨処というだけに、ネタには全て鯛が使われている。鯛とたまご、鯛と焼きアナゴ、鯛と鯛そぼろ。木の芽が効果的なアクセントになっていて、甘口だがあっさりとした上品な味。

箱鮨9切 1,080円(税込)
箱鮨6切とお巻き4切の「箱と巻の盛り合わせ」、箱鮨4切とにぎり2貫とお巻き3切とばってら1切の「盛り合わせ」、共に 1,080円(税込)





日の出寿司

店舗名 日の出寿司
住所 兵庫県丹波篠山市呉服町75
代表者 森井 隆弘
連絡先 079-552-0323
営業時間 11:00~18:00
定休日 不定休
駐車場

大正14年創業。現在3代目。創業当時は焼き身、白身、たまごなど火を入れたものを使われていたが、昭和になって新鮮な魚が入るようになってからは、生の具材が多く使われるようになった。2代目の時代に様々なお客様の声を聞き、具材の種類を増やしたりワサビを入れたりして現在の形になったという。

マグロ、アナゴ、タイ、エビ、たまごなどの具材に、比較的サラッとしたタレを艶出し程度に塗る。具材の味が活かされ、酢飯の酸味がほどよく口に広がる。しそやワサビのアクセントも絶妙。米は丹波篠山産にこだわり、地元農家のものだけを使っている。

箱鮨10切 1400円(税込)
箱鮨6切とお巻き4切の「盛り合わせ」 1100円(税込)
巻き寿司1本 500円(税込)





澤藤

店舗名 澤藤
住所 兵庫県丹波篠山市東新町15-1
代表者 澤 勲
連絡先 079-552-0188
定休日 木曜日(1~3月は金曜日も含む)
席数 6人掛けテーブル×4
駐車場 7台

元々仕出しや鮮魚・食料品等を扱っていたが、昭和50年代に入って約10年理想の箱鮨づくりを追い求めた。今はなき名店「かんちゃん寿し」を毎日食べることから研究を始め、各地に食べ歩きにも出かけた。友人の協力も得て理想の味を確立し、35年前に道路の拡幅を機に箱鮨澤藤をオープンした。その甘すぎない辛すぎない絶妙なタレや天然の具材に、そのこだわりが表れている。テレビや雑誌で紹介されることも多く、各界の有名人も多数来店する人気店。

具材は明石の焼きアナゴ・たまごの薄焼きに、天然の魚は季節によってタイ・ヒラメ・ノドグロ。全てにタレを塗って仕上げる。わさびは生ワサビ。木の芽を酢飯の中にアクセントをきかせる。お酢の配合や新ショウガの味にもご主人のこだわりが詰まっている。

箱鮨6切 1,296円(税込)
箱鮨6切と巻き寿司5切の盛り合わせ 1,620円(税込)
鯖鮨は9~2月限定で8切 2,592円(税込)
巻すし1本 548円(税込)